日本渓流JP翠渓会日本渓流会JP翠渓会【関東南部支部】PRODUCED&EDITOR 【嵐翠・翠月】

翠渓会関東圏本部・関東南部支部支部釣行【第八陣】1

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『西秩父の渓流・赤平川水系』

秩父路の春を感じる渓群と古刹のある古典渓流の谷。
西秩父地方は小鹿野町を中心に、赤平川流域にある土地だ。秩父盆地、荒川とは丘陵を隔てた山間の町だが、秩父からのバスの乗り継ぎ(小鹿野車庫)の場合、河原沢川や薄川には中間点となるが、いつも通り過ぎる町でもあった。赤平川は弧を描くように西秩父の水を集めて荒川に注ぐ渓流で、秩父の渓流では大支流の一つだ。赤平川本流の河原沢川に私か通い始めた頃は、国道299号線の直線化工事の全盛期で上野村にも新しい道ができると聞いていた。数年後も結局河原沢川は工事の影響が大きく、河原沢の名に相応しい、更に平坦な流れに変貌していた。当然支流に目が行き、バス停を降りては支流に入ったものだ。雨後、尺ヤマメが出た沢も今は林道が延びて見る影もない。一昨年行ったのは支流と小森川だ。せっかく来たので、小森川に行くことにする。コンビニで仕掛けを作り、出発。今日はやや春の陽気に呑気釣行だ。小森川は今は禁漁になっている沢があるが昔はいい沢だった。小森川へは秩父鉄道終点の三峰口からのバス便になる。当時は両神村のマイクロバスで、百名山で有名になった両神山白井差口まで運行されていた。赤平川水系で最も有望と言われた小森川も相次ぐ出水、河川工事や釣り人の増加で昔の面影は薄いが、袋谷の為、奥地は両神山登山か沢登りの人くらいしかはいらない。意外な穴場もある。源流と支流のイワナも魅力だが、小森川はヤマメの谷だ。明るい渓流で穏やかな流れが続く中流部も見逃せない。鳶岩や煤川などにポイントがあるが、小森川本流は渓流釣り場としてはかなり長く一日掛かりだ。早期はかなり下流にもヤマメが降りている事がある。作りたての仕掛けで淵を攻めるがアタリなし。水温は低くない。春になるとこの辺りはハヤが釣れるがヤマメもいる。石まわりを探ると掛かった。ヤマメにしてゆっくりしたアタリだった。数匹の錆のないヤマメがでて、最後に来たのは綺麗な8寸のヤマメだ。明るい小森川で釣れるヤマメは野性味はないが、何となく優美で秩父らしい顔をしていた。小森のヤマメ達はすっかり春めいていた。西秩父路をあとにし、秩父市のいつもの蕎麦屋に向かう。少し陽の長くなった明るい夕日が両神山の西に落ちていった。明日は天気はよさそうだ。

■西秩父渓流事典

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