日本渓流JP翠渓会日本渓流会JP翠渓会【関東南部支部】PRODUCED&EDITOR 【嵐翠・翠月】

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第二十五陣】1

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第二十五陣】1 1

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第二十五陣】1

『奥多摩の秘渓・最後の入渓』1


奥多摩の渓流・秋川水系に出陣した。秋川は南秋川が本流筋だが、小坂志川、北秋川、神戸川、養沢川、盆堀川などの支流を従え、武蔵五日市〜あきる野で、幅広の清流になる。支流数、流域面積などからも奥多摩の前衛河川としては多摩川の支流だが、独立河川の雰囲気がある。首都圏の奥座敷として、奥多摩秋川水系は身近な存在だ。一般の人も、首都圏近郊に住んでいれば、レジャー等で一度位は訪れた事がある流域だろう。秋川渓谷はキャンプ、BBQで有名だ。さて、今日は時間も遅く、既に陽は高いので、小渓だが、往年の秘渓に入渓してみる。久しぶりなので、魚が残っているか不安だ。元々放流はない沢だし、雨の後の好機に入る程度の沢だから。入渓後、始めからやっぱりアタリは無し。人が入れば暫らくは無理だろう。だんだん渓も荒れてきて流木が目立つ。以前より大分、砂も出ている。山女魚はもういないかもしれない。川虫も羽化したのか殆どいない。昔の木道に出た。確か以前この辺りまで釣ったはずだ。暫らく竿を出しながら、右手が大きくガレて、開けている。漸く谿が落ち着いた渓相をみせてきた。淵も掘れている。掘れた淵を覗くと漸くヤマメが登場した!小さいのが何匹か見える。しっかり子孫を残していたようだ。竿を出すと小気味よいアタリで掛かる。小ヤマメ達と遊んだ。次の深瀬ではヤマメが目印に飛び掛かってきた。毛バリの季節か。ヤマメのみの谿だが、イワナ好みの落差のある渓相が続く。ヤマメは走るが皆、小さい。漸く釣れたヤマメは20センチ。もう十分だ。たぶんこのクラスで成魚だろう。昨秋の婚姻跡が、体形に残る。産卵に係わった固体だ。大事に再放流する。人工的な放流もよいが、自然のままが一番良い。釣りに入らないのがもっと良いが…。まだ時間は早いが山女魚が見れたので退渓する。渓流釣りを初めて、30年、一度きりの沢もあれば、通う沢もある。この沢も最後の入渓となりそうだ。二度と来ない封印の渓となるだろう。




Counter

 2008/05/27 13:49
 高翠
 10年後、20年後、翠月殿の渓に対する愛情が芽吹く事でしょう。
 2008/05/28 01:38
 翠月
 そう願いたいものですな。