日本渓流JP翠渓会日本渓流会JP翠渓会【関東南部支部】PRODUCED&EDITOR 【嵐翠・翠月】

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第二十六陣】1

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第二十六陣】1 1

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第二十六陣】1


『伝説の湯の里・四万川水系』


ダム(現在は奥四万湖)に沈まなくてよかった。初めて四万を訪れたのはダムの話が持ち上がった頃だった。これ程、深い山間に囲まれた土地ながら、色々な人々が係わって来て、比較的早くから開けて今の四万温泉がある。『四万』しまと読むが、謂われは、地形の島から転じた由来、四万の病に効くとか様々だ。温泉の方は四万温泉郷だが、近接する日向見温泉は泉質が違う。最近改築してできた、日向見薬師堂の目の前(中生館横)に東屋付足湯(24H無料)と御夢想の湯(9〜15無料)がある。いづれも簡単な設備だけだが、地元の人もよく利用している。ちなみに足湯と御夢想の湯は違う泉質。ちょっと一休みに‥は有り難い施設だから大事に利用したい。上州三名湯は、草津温泉、伊香保温泉、そして四万温泉だが、他の二湯が全国的にあまりにも有名で、四万?どこ?となってしまう。都会的設備は幾つかの宿に見られるが、宿場街道にあるような宿もある。やはり山間を行き交う人々はいたのだろう。湯治場〜観光地へ変貌した訳だが、四万の歴史を知る人は少ない。所謂釣り人から見た四万の歴史は、その位置から、職漁の時代まで遡る話になる。北は信州秋山郷、草津温泉、上州赤谷川流域など、かなり遠来から来ていたようだし、四万からも行き来もあったようだ。当然、職漁の為の釣りとなれば、伝統釣法が存在した。生活の糧としての釣り方が、四万にもあった。全国各地に残る伝説的釣技の一つのようだ。


Counter