日本渓流JP翠渓会日本渓流会JP翠渓会【関東南部支部】PRODUCED&EDITOR 【嵐翠・翠月】

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第二十九陣】2

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第二十九陣】2 1

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第二十九陣】2


『伝説の職漁師の辿径四・伝説の四万林道と白砂川職漁師の谿』翠聖帝溪1


入り口からは二通り、ひとつは沢通しだが、高低差がある。もう一つは道があり山越(尾根越)ルート。どちらも先がわからない。まずは、沢師達が増水時に迂回したと思われる山越径を辿る。暫らくは踏みがしっかりしている。(と言っても藪で足元しか見えない)倒木がたまに横たわり歩きにくい。暫らく行くと、湿地帯の先で道が別れる。さて?どちらか?燕翠殿は右、私は左を見に行く。左はどん詰まりで先がわからない。二又で地図を見直す。右は行けそう?100M先で崩れていてその先は道がわからないとの事。さてどうするか?よくみると二又から微かな踏跡?獣道?が沢に向かって降りている。ここで躊躇している余裕は無い。沢には少し遠回りだが、獣道を下る。500M程で目当ての沢の支流(窪)に出合う。コンターは緩やかだが、下るにはきつそう。ここから下る。「もしこの沢を戻るなら迷いそうだな」とこの時思った。下るにつれ沢が大きくなり、小滝になった所で尾根側に逃げる。やや危険なトラバースも、燕翠殿の、正確な三点バランス歩行に助けられ、なんとかクリアする。漸く目的の沢に出た。この沢を下れば、山越えして来た漁師達が渡った径に出るはずだ。沢に出る前に径を見つけた。辿径は意外にも沢から少し離れた所にあった。そして沢に近づいたら急に下降して沢を横切るように渡っていた。これだ!間違いない。探していた地図に残る唯一の経路の一つだ。燕翠殿と軽く朝飯にし、漸く着いた沢を見ながら燕翠殿が「釣れるといいね?」。3時間半も掛かって、ここまで来てイワナが居なかったら…と思うとプレッシャーがかかる。さて、ちょっと下ると、もう一本沢が入っている。こちらも苔蒸た岩肌に美しい渓水が流れていた。ふと砂地を見ると「イワナだ!」居たぞ〜。サイズは25センチ位だが、近づくと落ち込みに真っ黒になって走った。これを見て、二人共竿を握る。暫し『翠聖帝溪・イワナの楽園』が続く。職漁師達がわざわざ四万から通ってきた沢だ。それなりの魚を揃えたのだろう。良型のイワナが揃って釣れた。数もかなりいる。先攻燕翠、後攻翠月、時間が経つのがとても早く感じた。

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