日本渓流JP翠渓会日本渓流会JP翠渓会【関東南部支部】PRODUCED&EDITOR 【嵐翠・翠月】

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第二十九陣】4

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第二十九陣】4 1

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第二十九陣】4 



『伝説の職漁師の辿径六・伝説の四万林道と白砂川職漁師の谿』翠聖帝溪3



最初に降りた場所に戻り、釣り上がる。イワナは居た。あまり険しくなく綺麗な渓水の谷だ。職漁沢の楽園は続いた。奥にはどれだけのイワナがいるのだろうか?沢自体は細く小さいが、イワナは多い。原種の在来魚もいたのだろう。白砂川は魚が居ない川も多いが水質のいい沢もある。さて、どこから登るか?不意に目に入った小高い小さな尾根。?ん?もしかしたら?登ってみると径だ!どうしてこんな所に径があるんだ!
もう一度地図と確認。見失った径の先には合致するが?危険か?他には上がれるような径は見当たらなかったし、ここを上がらねば、またあの窪沢を登らねばならず、選択を迫られた。戻るか進か?職漁師や山師達は径には目印を付けたり、山中には目標となる石や木を目安にしていた。自然の地形を巧みに読み取り応用する技術だ。我々のような素人には解読不能な記号や、印がある場合がある。何か見落としてはいないか?慎重に径を辿るしかない。あまり迷うと引き返す事もできず、時間切れになる。ゆっくり登りはじめる。尾根にははっきりあった踏み跡が沢を巻くときは崩れていて分かりにくい。何となく感で歩きだす。燕翠殿も後から付いてくる。三つ目の小沢を巻いた先が小平地になっていて、テントを張れる程だ。最悪ビバークは此処だな…。食料はあるので、雨露と気温だけ気を付ければ休めると思った。その小平地は人が通るなら、目印を置きたい場所だが何もない。大岩の横から尾根がまた二つに別れている。どちらだろう?右が少し踏んだような跡はあるが、獣道かもしれない。左はやや勾配もあり、また沢に落ちていく感じだ。右の径へ進むと岩盤が見えてきた。ダメか?もう行けないかも!岩盤近くを回り込むと、なんと朝の崩れた所にでた。なるほど正面は崩れていて通れないが、下部の小尾根に一旦降りもう一度登れば安全だ。径は繋がっていた。崩れはあるが、沢を迂回して巻き込むむような感じだった。そこからは早かった。二時間で入り口に着いた。早めに出たがもう四時近い。今から野反湖に行き休息がてらの遊陣だ。無事帰れて良かった。


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