翠渓会関東圏本部・関東南部支部支部釣行【第七陣】１

翠渓会関東圏本部・関東南部支部支部釣行【第七陣】１

『秩父の渓流・横瀬川水系』

春の秩父盆地を尋ねて。
武甲山麓の渓と秩父札所巡りの常宿、高篠鉱泉郷のいで湯。

春の秩父は心地よい。武甲山を間近に望む羊山公園には何度足を運んだ事だろうか。今日は有馬谷をやるつもりだったが、先に横瀬川にした。寄り道せず高篠鉱泉郷に来た。宿は数件しかなく特に大温泉郷でもないが、秩父路の静かないで湯…。それだけで贅沢な一時が過ごせそうな佇まいがよい。途中秩父市内で買い物を済ませ、辺りを散策した。秩父橋あたりから見る武甲山も立派だが、少し離れた横瀬川流域から見るのもよい。横瀬川は荒川支流だが、下流はハヤ、ヤマベの釣り場だ。近年は河川の流れが変わったが昔、玉浮き釣りや毛ハリの付いた仕掛けでヤマベを釣ったりしていた。確かある年、春にヤマメが釣れたのが切っ掛けで奥地にも行くようになり横瀬川(芦ケ久保川)は殆ど全ての釣り場を歩いた。横瀬川は上流も好きだが、中下流、篠原鉱泉あたりが緩やかな流れでゆったりしていて、武甲山が見えたりする場所は特にお気に入りだ。今日は朝は寒く、陽の上がる午後本流と支流に入ってみた。本流はまだハヤもいなく流れも静か。辺りはなかった。確かあのあたりかな？昔、解禁の頃はヤマメが釣れたポイントにも竿を出したがまったく不発。やはりまだ早いか…。自分を納得させ支流に入る。先行者はいないようだ。やはりアタリなし！今日はダメかな？暫らくして小さいがいい釜がある。脇から攻めると一発でヤマメだ。しかし20センチ。再放流する。暖かな陽差しを感じたが、午後は直ぐ寒くなっ来て風が強くなった。元気な沢ヤマメ達とゆっくり遊んだ。渓の源流には小さな春の芽吹きが犇めき、本格的な春の訪れに準備しているようだった。

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