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翠渓会関東南部支部・支部釣行【第二十二陣】

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翠渓会関東南部支部・支部釣行【第二十二陣

『東丹沢の渓流』

渓流釣りをする人は皆、竿納めという、最終釣行日を毎年迎える。解禁日があれば、禁漁日もある釣りだから、必然だ。また長くなりそうなので…。今回は東丹沢の渓流に迎う。一番乗りにと思ったら既に先行者がいた。諦め『往年の名渓』へ入渓。この川は朝先行者がいた川の北側になる。こちらも先行者が入っていた、後追いだがじっくり釣る。この川は昔ながら…の『古典渓流』だ。堰堤を越えた淵でやっと21センチのヤマメが釣れた。すぐ放流する。ヤマメはこの一尾だけ、あとはアブラ君ばかりだ。以前はヤマメが沢山いたが、数も減ってしまった。何しろ東京、神奈川近郊の渓だ、人が多すぎる。放流も追い付かないし、自然繁殖が少なくなっているようだ。渓相は、開発が進む丹沢の中でも比較的環境が変わらないままだ。典型的な人が壊した渓流釣り場だ。東丹沢の渓流は、早戸川国際マス釣場などに代表される、大規模なレジャー施設が多くできている。渓流釣りが復活している自体、丹沢にとってはよい事だが、人が押し寄せて、往年の名渓も名ばかりの川も多い。天然ものは皆無だ。大体元から居なかったイワナがいる川がある。放流はよいが、ヤマメしか居ない川にイワナを放すのはどうか?丹沢でやはり自然環境が保たれている川は西丹沢、世附川水系、玄倉川水系だろう。それだけに釣人も多ので、特に世附川は自然渓流管理釣り場だ。東丹沢には今でも隠れた沢にヤマメがいる。レジャー施設や新興住宅もあり、比較的下流の意外な所にヤマメがいる。上流は釣り人に荒らされてしまい下流や支流の種沢に潜んでいる。今年は調査しなかったが来年確認したいと思う。車で簡単入渓ができる川は釣り人が押し寄せた結果、往年を偲ぶ事が出来なくなったのは残念だ。20センチにも満たないのに成魚もいる。魚の持ち帰りはやめよう。例年通り、東丹沢の渓流の納竿を終え、久しぶりの、別所温泉に向かう。いつもの別所の湯の露天風呂で一休み。この別所の湯はオープンから来ているが、周変わりで、清流の湯と岩の湯に入れる。どちらも趣はあるが、岩風呂の露天がやや小さめだ。露天からは東丹沢の植林が見える。日が落ちるとライトアップする。露天は風が心地よく、しばし癒しの時間だ。22年前、翠雪殿、十翠殿と行った、明神峠から歩いて行った、雪の降る解禁の世附川源流釣行を思い出していた。

関東管領・翠月




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