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翠渓会関東圏本部・関東南部支部支部釣行【第二十三陣】2

翠渓会関東圏本部・関東南部支部支部釣行【第二十三陣】2



『岩手山麓の渓と温泉、雫石川水系』

「絶対釣る谷」(過去は釣れた谷)に着いた。まだ雨の跡でぬかるんだ道を進み、分岐まで歩く私が最初にこの谷に来たのは25年くらい前でまだ東北の渓に通って五年程でよくわからなかったが単に地図でみて「よさそうな谷」というのは入渓の動機で、地元の人は入っているだろうと考えていた。初めは全く釣れないが後半からは凄い釣果になった。東京近辺では考えられない魚影の濃さと無垢な魚たちの反応には驚いたものだ。今日はどうか?やはり暫らくはアタリも魚影もない。麗翠殿も竿を置いて、首を傾げたまま固まっている。「もうすぐ釣れる谷」になるから!と励ますが、半信半疑の様子。で…。前方の左崖にいた黒いものが目に入った。熊だ!冬眠なのかと思ったが、最近急に暖かいので、雪解けとともに起きてきたのか?子熊の様だね…。麗翠殿は至近距離ではあまり熊を見たことがない。例のスズメ蜂攻撃にも参残だったが、熊には少々困惑した様子だった。



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