奥多摩の渓流【再回想】12
奥多摩の渓流【再回想】12
ここから暫く歩いて、支流の小坂志川に行く事にした。嵐翠どのは体を引きづるかと思ったら、以外に元気だ。体力、精神力共リーダーに適している。林道は未舗装だった。バイクの人が入ってきた。奥は林道終点までは近く通り抜けはできないとのこと。市道山への登山道を過ぎた先から入渓。二手に別れ、僕は長者屋敷と呼ばれるあたりから源流を目指して入渓した。広い川原は飛ばして小さな湯場の沢が出合うところだ。ここからは川原かなくなりちょっとした深みもある。ヤマメはいい型だ。二またのようになり本流の沢へ入る。暫く行くと開けて魚止め滝だ。高さはないがいい釜をしている。何度か流すがアタリがない。滝上にいく。まだ魚影がある。アタリも遠いので戻り、滝で粘る。さっきは全くアタリがなかったが、かすかに目印に反応し合わせると、グッと重い引き。?魚?真っ黒な何かが掛かっている。もう一度寄せると、ヤマメだ!真っ黒だ。春先とはいえこんなにサビてるのははじめてだ。魚は簡単に上がった。すると嵐翠どの達が「おーい!」と近づいてくる。「釣れたぁ?」「うん今掛かったよ。」なんだこれ?ヤマメかぁ?彼らは川原だった場所にも、魚はいて28センチをあげていた。なんか病気の魚じゃないの?確かに彼らの魚ほとんどサビてないのに?なんだろう あまり元気もないので淵に返してやる。まだ冬眠中の魚を釣ってしまったかな?なんだか淋しい感じがしたのでここで納竿した。
翠月
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