日本渓流ＪＰ翠渓会日本渓流会ＪＰ翠渓会【関東南部支部】PRODUCED&EDITOR 【嵐翠・翠月】

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第五十一陣】２




『管領謙信街道・上州越後の越山、奥利根と谷川連峰の谿』　
「奥利根の秘渓・洞元温泉と湯ノ小屋温泉の渓流／疾風飛来・クロスズメバチの巣がある秘谿」



渓から径にでて溪沿いに歩いていると、先頭の麗翠殿が「わぁ〜蜂だ〜」と言って身を屈める。声にびっくりしたが、「どうしたの？」とにかくでかい蜂が耳の近くまで来てはっきり大きな羽音がして去っていったと！「ブヨかなんかじゃないの？」「いや、熊蜂みたいに太かったような？よく見えなかった」。更に渓を進むと、前方30M位先のカーブした岩盤の影に何やら黒いのがわんさかいる！「大スズメバチだぁ〜！」凄い数だ！これはやばい、あの下を通過など出来ない。巣はよく見えないが岩の影にあるようだ！しかし何だかの蜂の体色は？あれがクロスズメバチというのか？普通見る小さいスズメハチは黄色と黒色で頭が黄色だが、あれは全体に黒っぽい。まだ巣も完成していないのか、働き蜂が出たり入ったりしている！まだ羽化したばかりなのかじっとしがみ付いているのもいる。山でたまにスズメハチに合うが体長は3ｾﾝﾁ〜4ｾﾝﾁ位？のが多いが、あれはでかい蜂だ！よく見えないが蜂が100匹はいる！クロスズメバチなのか？今迄みたスズメバチとは違うがあまり観察する気力も無い。巣が見えればわかるが…これ以上は危険、発見されたら大変だ！ゆっくり後退し、静かに溪に降り、渓を下りはじめた。「さっきのはすごいね！」麗翠殿も引きつっている。麗翠殿を襲った蜂もあの巣の偵察蜂だろう。大声を出したりして近づいたらどうなっていたか？冷や汗が出る！熊も蜂も驚かしたり、近づかないのが一番！漸く出合いに戻る。「行きに歩いていたら大変だったね！」地図で確認すると、なんと、我々は何にも知らずに、蜂の巣があった岩盤の手前を溪に降りて、竿を出していた事になる…。また冷や汗…。帰りに襲って来た蜂を見た時点で、溪に降りたら賢明だったかもしれない。渓流釣りでなくとも、山で蜂を見たら近くに巣があると思った方がよい。今回予告の偵察蜂が現われたように、スズメバチを見たらすぐ、近くを退散する方が無難だ。