日本渓流JP翠渓会日本渓流会JP翠渓会【関東南部支部】PRODUCED&EDITOR 【嵐翠・翠月】

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第五十八陣】1

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第五十八陣】1 1

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第五十八陣】1

関東南部支部代行出陣・高翠



『東京の名渓 奥多摩』



奥多摩の渓流でも一際、過酷な遡行が強いられるV字谷を多く秘めた日原渓谷。 初日は小川谷の支流となるカロー谷へと入渓した。出合いからは沢沿いに林道がありしばらく歩いた。下を眺めると渓相はバツグンだ。連日の雨で水量もあり期待大。さっそく竿を出すとヤマメのアタリ。しかしスレた渓魚によく見られる餌を軽く咥えすぐに離すといった一瞬のアタリになかなか乗らずさすがは東京の熟練釣師が腕を磨く天下の奥多摩だと自分の未熟さを思い知らされた。 やっと釣れたのは7寸ヤマメ。ヒレが張った美しい魚体だ。特に背ビレが異常に発達している。その後、順調に釣り上がっていると先行者がいた。しかも3歳くらいの女の子を連れて??自分がここまで遡って来た険しさに圧倒したが聞くところによるとどうやら地元の方で沢沿いの林道を歩いて来たらしい。しばしここ、日原渓谷の話を伺い、オススメの沢も教えてもらった。先行を進められそれではお先にと遡行を再開。上流部ではイワナを釣り、魚止めまで詰めて帰りは林道沿いを歩き車を止めた所まで戻った。車に戻るとなにやら紙切れがワイパーに挟まっていた。見るとそれは先ほど谷で出合った地元の方が書いたであろう日原渓谷で一番良いと言われる手書きによる遡行図だった。とても詳細に書かれていて最後には「良い思い出を!」とメッセージ。私はまるで宝探しの地図を手に入れた気分になりその地元の方に心から感謝した。


関東圏支部代行出陣・高翠


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