日本渓流ＪＰ翠渓会日本渓流会ＪＰ翠渓会【関東南部支部】PRODUCED&EDITOR 【嵐翠・翠月】

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第六十二陣】１



『不忘の渓・不招の渓、西丹沢の楽園』１

「西丹沢の小渓ヤマメ達の子孫を追って…」



以前入渓した小渓流のその後を見に行った。前回折返したポイントには少し迷いながら到着。この沢の上流は道程も含め、未知数だ。沢は急に角度を上げている。標高もだいぶ高い。近隣には不老山や駿河の山々があるが、多分、登山道はないが作業道位はがあるだろうと予測、二段の滝を高巻くと、水量が減り、源流の様相だ。ポイントは小さいが、どうか？一応水性昆虫や葉虫はいる。藪は意外に少なく、陽当たりは良い川だ。ヤマメ以外の魚はいない。目立つ沢なら乱獲され、都合により岩魚の放流があっただろう。西丹沢に残存したイワナはほとんどいないが、一部の沢の源流にはイワナの楽園はあったが、25年前の話だ。あの楽園イワナもニッコウイワナであったし、私の推測では道志川長又上流よりの移植ではないか？と考えている。奥道志川には岩魚は在来種がいるが、現在はヤマトイワナも支流に放流があるので、下流で釣れたら放流物だ。神之川、道志川はいづれも西丹沢の北側に位置し、中川川の岩魚も犬越路、白石峠から移植も可能だ。暫らくはアタリはない。落差も小さく、小滝が続いている。右にカーブすると漸く３Mの滝、ここ迄全く魚影は無かったが…どうか？今度こそヤマメをと期待気持ちで第一投をした。