日本渓流JP翠渓会日本渓流会JP翠渓会【関東南部支部】PRODUCED&EDITOR 【嵐翠・翠月】

秩父風土記・奥秩父の山里【研究回想】『栃本の里』

秩父風土記・奥秩父の山里【研究回想】『栃本の里』
奥秩父の山里の『栃本』は美しい景色がよい。遠く甲信国境を望み、間近の急に開けた風景に遠い旅路を歩いた昔の旅人のことを想う。現代人には考えられない程の距離を昔の人は歩いていた。今でも栃本からのルートには、各地に道標や方位、距離を示すものが残っている。紀伊半島で見られる、『王子』みたいなものである。王子の語源はなんだろうか?往路?王冠?紀伊半島の熊野路は世界遺産で有名になったが、栃本の里のような、日本によくある、峠の山里も変わらずよい。栃本は全国的には、有名ではないが、奥秩父の渓流を訪ねる時必ず通る山里だ。秩父の風景で最も好きな光景の一つだ。秩父に来たなぁと想うのは、やはり武甲山を仰ぎみて、秩父に入る時だ。両神山を望み入渓する、赤平川水系もよい。渓流釣りにくると、普段は人が多い都会では味わえない風情に浸れる。全く、心の洗濯だ。
翠月



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