日本渓流JP翠渓会日本渓流会JP翠渓会【関東南部支部】PRODUCED&EDITOR 【嵐翠・翠月】

甲州の渓流【再回想】6完『水晶岩魚の渓』

甲州の渓流【再回想】6完『水晶岩魚の渓』…5より続き。その橋は、確かに対岸に渡っていた。よく見ると路が僅かに続いていた。小尾根を緩く巻くと、なんと『炭焼き跡』だ!なんでこんな山奥にあるんだ?炭を焼く時に使う釜の跡は土が真っ黒になっているが釜の石垣は崩れている。だいぶ使ってないのだろう。なるほどあの渓沿いの路は釣りに使っていた訳ではなく、炭焼きの為の路だった。あの分岐した路は平行だったから、以前は奥まで続いていたのかも知れない。炭を運搬するのに、馬やゴロ引きを使ったりするから、やはり平行路が渓にあった場合目的地があるという事だ。人が入り込んでる登山路がある場合はちがう山仕事(伐採など)の路があるがここは登山者など皆無だ!道を発見できれば、人跡稀な未知の渓を発見できるかもしれない! 橋から上の渓相は悪くはないが、魚は少ない。下の方が、渓相はよい。標高も高くなり、川も平たい感じだ。明るくなった河原で昼食にした。未知の道を発見し、無事に辿り着けた。それだけで満足だった。今日は朝から一日快晴だ。奥に源頭の山々の稜線が青空に掛かり綺麗だった。『水晶岩魚の渓』終

関東管領・翠月朱印




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