秩父の渓流【回想】秩父の渓流2

秩父の渓流には、いつも始発で行くのだったが、春から夏には夜最終の西武秩父行きに乗って行った。駅の休憩所で朝一番の小鹿野行きのバスを待つ。秩父は奥武蔵と違い渓流つり場へは車以外不便だ。当時は免許も無く、こういったアプローチを解消する手段に苦労した。駅のレンタルサイクルで行くこともあったが、天気に左右されないバス便に頼るしかない。小鹿野までは40分程度、バスの運転手さんと話す。この前も乗ってたねぇ!と覚えていた。両神山が秩父盆地越しに大きく望める。小鹿野から坂本までもバスを乗り継いで行く。少し手前の尾の内沢がよいつり場だった。落差もあり型もまあまあ。あとで知るが特別な放流がされていたようだ。今は尾の内渓谷と称するため一般の人も気軽に渓谷鑑賞ができる。坂本三川地区は小型ヤマメが多かった。R299添いなので仕方ないがまだ見ぬ、志賀坂峠の向こうにある神流川や西上州のつり場に早くも目を付けていた。西上州神流川の乙父沢に行ったのはそれから5年以上後の免許を取った後の事だ。その後も秩父源流水を求め、秩父市近郊を釣り歩き、秩父イワナのいる奥秩父の渓流へも足を延ばす事になる。
翠月
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