丹沢の渓流【再回想】7

丹沢の渓流【再回想】7
東丹沢では、やはり通っていた川がある。唐沢川、谷太郎川、水沢川などだ。それぞれに思いはあるが、唐沢川は一の沢〜トンネル工事が完成しつつあり、将来は◎物見峠下も全通するようだった。小唐沢(物見沢)出合からの源流が好きだった。奥地は登山者人気の大山だが、登山ルートで無いため、静寂な釣りが堪能出来る。『唐沢』は『柄沢』に通じるが支流も多く枯れる沢ではない。語源はわからないが、何か別の意味がありそうだ。源流は大滝は無いが、渓相は安定して、細くなるまで遡れる。
◎物見=ものみ。通常は戦国時代などでの戦の為に偵察をした場所(行動)を指す。軍事的な前線偵察行動の一つで、戦国時代は後北条氏、両上杉氏、武田氏などの戦が続いた時期は頻繁に行われた。丹沢全域には時代の名を残す地名が実に多く残っている。
翠月
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