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翠渓会関東南部支部・支部釣行【第五十三陣】2

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第五十三陣】2 1

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第五十三陣】2





栗原川源流は砥沢と不動沢に別れる。共に落差がある好渓だ。ただ昔を知る人は人臭くなったと感じるだろう。当時は六林班峠に登り皇海山まで行く人は少ない。皇海山の表玄関口は袈裟丸山方面の足尾側だ。栗原川源流に降りてくる人も稀だった。砥沢には集落跡もあるし、林道開通前からかなりの人が出入りしていた人跡の多い地域だが、その後釣り人が多くなったのは事実だ。一番谷が深いのは下流から遡行し不動滝周辺で源流は開けている。平川源流の三重泉沢もそうだが中流にゴルジュがある谷が多い。源流は穏やかになる沢も美しい渓相を見せてくれる。幾つかの支流があるが、今日はちょっと冒険したくなり、入渓してみた。車はガンガン追い抜いて源流に行くが、地図で予め予想した沢に降りた。案外楽に入れたが、直ぐ高巻きになり苦労した。しかし…報われた。ここにも穴場はあったのだ。釣り人は来ないだろう。足跡はない。いいポイントにでたので、そーっと覗く。魚はいない。 竿を入れると…ガツンと来て直ぐばれた。いたいた。大イワナではないが、30センチはありそうな尺イワナのアタリだ。魚はいた。
でも魚影は見えない。魚も走らないし数はいないのか?暫く行くと細い滝に出合った。絶壁で巻けそうにない。さっきの一匹だけか…。落ち口を見ると…。いました!イワナだ。黒っぽいがいい型だ!近くに足場が悪く寄れない。滝の突石にへばりつくように張りついている。足場が気になってると、何時の間にかイワナは消えてしまった。イワナの顔が見たかった。

来年もまたこの沢に来ようと思った。



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