日本渓流JP翠渓会日本渓流会JP翠渓会【関東南部支部】PRODUCED&EDITOR 【嵐翠・翠月】

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第二十六陣】2

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第二十六陣】2 1

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第二十六陣】2


『伝統釣法と職漁師の谿1・職漁師が残した谿』


今となっては過去を遡るしかないが、四万の歴史に一行を残した、希代の勇者たちの系譜は今は無い。四万川はご存じの通り、魚類不在(水質等)の川が多い。まず、四万湖より上流は魚が居ない。一部イワナがいるが、以前放流されたものだ。吾妻川水系全体を見ても、魚類不在の川が多い。人工的に中和された所は、一部変貌があったが、やはり支流群に魚類の所在が求められるのは今も変わらない。職漁師が残した谿というより、職漁の為、放流し釣り場を広げより安定した釣果を得られるよう工夫されていた。つまり、職漁師が得たい渓魚はイワナ、ヤマメであり、魚形美しく、美味、七寸〜八寸程度の魚だ。特に大イワナ、大ヤマメを求めるでもなく、現代の企業で言えば、『品質』と『品揃え』か?宿で調理しやすい魚=泊まり客にも喜ばれる魚。職漁師には数釣りや大物釣りの指向の人間はいない。注文に対して、どれだけの品揃えができるかだ。釣れ無かったでは話にならない。その為に釣方にも拘り、釣る場所もキープしておかなければならない。今日は天候が悪いが出陣する。先に来ている麗翠殿と落合い、雨の中を渓路に入る。やや霧が掛かり、雨は止む気配が無い。今から行く沢は大物は期待できないよ!予め言っておく。過去に職漁師が放したイワナがいるか?不明だからだ。その沢に到着、辛うじて濁りはない。下流、四万川本流は濁流となっていたので心配だった。早速入ると荒れた感じ。ダメかな?アタリが無い。ある程度釣ってダメなら水量が増える前に帰ろう!といつもより慎重な麗翠殿。了解!暫らく行くと滝だ!いい形をして釜が深そうだ。今度こそ!第一投で来た!イワナだ!いたぞ!在来魚はいない為、放流の子孫だが、色合いといい形といい申し分ない。そして同じ釜で、麗翠殿が尺イワナを掛けるが、切られる。二人で釣るが、小イワナの猛攻になってしまい。最後までアタリがあった。先の淵も入れ食いで小イワナばかり。数は計り知れない!さっきのが親魚かも?すると不意に足元の水が増えた?やばい茶褐色の色だ。土が抉れたような色。麗翠殿と慌てて退陣となる。最初あたりが無かったからかなり深く入り過ぎている!やばい。本流を何とか渡渉し、やっと杣路に戻れた!本流は水量が変わらなかったから良かった。無事帰陣の途についた。




Counter

 2008/06/03 08:52
 高翠
 増水...恐いっすね。