日本渓流JP翠渓会日本渓流会JP翠渓会【関東南部支部】PRODUCED&EDITOR 【嵐翠・翠月】

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第二十九陣】1

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第二十九陣】1 1

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第二十九陣】1


『伝説の職漁師の辿径三・伝説の四万林道と白砂川職漁師の谿』


四万や秋山郷から通った職漁師達は、草津迄の道程を確保していた訳だが、当然迂回路も持っていた。メインのルートとは違う山越えルートだ。四万は温泉郷として有名になったが、上州西川からのルート(旧三国)もあった。もっとも、東北(秋田阿仁マタギなど)マタギたちは遠く、東北から日本海側の山と谷を遥か近畿地方まで結んでいたようだから、西川〜四万〜草津、秋山郷〜草津などの山越えルートは、山の職漁師達には快適な山道だったのだろう。四万川源流を四万温泉より遥か源流「木ノ根宿」を東の西川から西に向かってのコース。木ノ根は杵根の宿とも言うらしいが詳しい云われを知らない。山間の長いルートでの「宿営場」だったのだろうか?位置も定かでない。漠然と四万川源流を指して「木ノ根宿」と言う場合もある。国土地理院の地図に「木ノ根宿川」とはあるが、今はダム湖になった奥四万湖より源流を言うが、職漁師達が通った当時は、四万より奥山の「木ノ根宿」はほんの一部の通過点に過ぎない。現代の我々のようなネット情報に頼っての安易な釣りではなかった。渓山に一歩でも入れば自己責任だ。装備も技術も自分で体得するしかない。さて、職漁師達の軌跡を追いつつ、見つけられる沢はあるか?相棒は燕翠殿、こんな職漁師沢探しの釣りに付き合う人も稀だ!(有難う)。麗翠殿がいたら、「4時間も歩くなんてやだ!」と言われそうだ。しかも道があるかもわからず。釣りはできないのかもしれないのだ。机上では何度も確認するが、ルートがわからない。行って自分の目と足で確かめるしかない。幻覚頼りの沢歩き、見事見つかるかどうか?二人は不安と期待で、漁師道への入り口に立っていた。いよいよ出発だ!




Counter