日本渓流JP翠渓会日本渓流会JP翠渓会【関東南部支部】PRODUCED&EDITOR 【嵐翠・翠月】

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第三十一陣】1

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第三十一陣】1 1

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第三十一陣】1


『東アルプスの渓流、秩父往還の谿里・笛吹街道の渓笛吹川・笛吹童子の里』


武蔵国秩父へのルートは、雁坂峠を越える道がメインルートで、信州側からも幾つか秩父への道がある。今では考えられない難路を徒歩で越えた旅人の健脚には驚かされる。秩父側栃本の集落には関所も有り、これから越える、雁坂の連嶺を真近に望み、甲州と武州を往来した旅人に、遥かな郷愁を感じる『秩父往還』。現在は国道140号線が拡幅直線化し、雁坂嶺直下を貫く雁坂トンネルが開通、短時間で栃本〜三富に入れる。笛吹の歴史には必ず秩父方面の話が出てくる。甲州伝説の中にも幾つか、渓魚に関する話題がある。その中には、イワナの移植に関する話も有り、興味のある所だが、秩父イワナのルーツの一つでもある、甲州と信州のイワナの移植放流の話はまたの機会とする。
さて歴史散策には朝から歩いて疲れたので、広瀬湖近くで休憩する。温泉に入りたい気分だが、夕方にして釣り支度。天気は今一、濁りがあり本流は釣りづらそう。釣り場選択は峠路の溪に行きたくなり、地図で確認。下見を兼ね早速向かうが下流は意外に水が無い。5年前来た時はもっと良い流れだったが?また工事か何かあるのか?開割な平凡な渓流が続く。フライ向きの川だな…。そう思うと不意に人気を感じて見ると、本当にフライマンだ!聞いてみると朝からやって25センチのイワナが出た位で数はいないとの事。地図で見せてこの沢に入りたいと言うと「そんな奥までは行かないからどうぞ」と譲られる。もうお昼に近く、半日の釣りらしい。源流に向かう。春先は確かこの辺りは雪だったな‥峠の連嶺には真っ白な雪が見えた事を思いだしながら、長い峠道を歩き続けた。

■翠渓会甲州回想記
http://portable.blog.ocn.ne.jp/t/typecast/200643/197965

■隠れ谿の砂金岩魚
■水晶岩魚の渓
■甲斐犬の渓谷



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