日本渓流JP翠渓会日本渓流会JP翠渓会【関東南部支部】PRODUCED&EDITOR 【嵐翠・翠月】

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第六十五陣】3

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第六十五陣】3 1

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第六十五陣】3



『富士の渓流・湧水群のヤマメ』

「混生域に生き残る渓魚たち」

翠月列車渓流行の旅、御殿場線3



小山町の野沢川もよく通った。駅から歩いて行けるし、解禁や10月には尺ヤマメの型も見れた。対象はヤマメ。近年支流にはイワナが放流されているが本流のヤマメはまだ駆逐されていない。また野沢川は直接管理する漁協は無いが、静岡県条令には従いたい。足柄や御殿場周辺にも、漁業権の設定の無い区間があるが、釣り放題!と言う訳ではない。網の目を潜って釣る釣り人もいるが論外だ。寒バヤ釣りの人もいるが、渓魚は冬は釣らない。湧水で水温が安定しているから、冬でも渓魚は釣れる。小山町は町中を鮎沢川が流れ、ゆっくりした町だ。春も桜を見ながら列車で行ける貴重な渓流釣り場だ。小山町で鮎沢川に出会う野沢川は流程はないが好釣り場だ。尺ヤマメが連発した事もある意外な渓だ。町中にも水温や水況によってはヤマメがいる。町外れから直ぐ渓相が整い、堰堤がアクセントになっている。油はやと戦いながら進とまた堰堤いいポイントだ。一発で来たが16センチのヤマメ。小さいのに背張りになっている!まだ成長期の魚だ。なんかアマゴにも見える魚体だ。やまめなのかあまごなのかわからない。何匹か同じ位のがハリ掛かりしては落ちる。やっと手のひらサイズから解放され、21センチのお腹に卵がある雌ヤマメだ。そっと再放流する。この時期は雌が先に来てしまう事が多いから注意する必要がある。次はイワナ?みたいなアタリでハヤの25センチ。こちらはやや鼻曲がりだが立派とは言えない。またイワナみたいなゴツン!としたアタリでバレタ!八寸位か?イワナかマスかも?しれない。さぁそろそろ退渓かな。尺ヤマメも出ず、あまり釣れなかったけど…。これが車だったら移動し、釣欲が爆発、日が暮れる迄か釣れる迄、竿を握りしめていたかもしれないが、列車釣行は気持ちがのんびり出来るから、また来ようと言う気になる。帰りは小山町福祉センターのゆったり湯に入り汗を流す。良心的な300円。露天は無いが内湯からの展望が楽しめる。小山駅から5分なのでハイカーの利用者も多い。ザックは40Lまで入る鍵付きロッカーが更衣室にあるので、日帰りハイカーなら問題ない。ゆっくり汗を流せる!三階のテラスからは小山町並みと鮎沢川を挟んで三国峠方面の山が夕焼けになっている。さぁご帰還だ。ビールを冷やして待っていてくれ。風呂上がりに秋風心地よい夕景の小山町を後に、列車に乗った。




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