日本渓流JP翠渓会日本渓流会JP翠渓会【関東南部支部】PRODUCED&EDITOR 【嵐翠・翠月】

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第六十五陣】2

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第六十五陣】2 1

翠渓会関東南部支部・支部釣行【第六十五陣】2



『富士の渓流・湧水群のヤマメ』

「混生域で生き残る渓魚たち」

翠月列車渓流行の旅、御殿場線2

列車の旅はいい。御殿場線も昔はよく通った。何年振りかの列車釣行だ。御殿場線は山北〜足柄下車で、駅前釣り場が広がる。駅前と言っても歩くが、駅から10分で入渓できる渓もある。なんといっても風情がよい。昔ながらの山村と立体高速や近代的な建物が入り組んでいる。東名高速や国道246号線が沿うが、穴場的な渓もある。足柄駅前は解禁時に釣り人が集中するのは有名だ。駿河小山から先は、高原地形になって御殿場方面に立ち上がっている。富士山の湧水が多い。箱根山からみる足柄、御殿場はまるで富士山の裾野の一部の様に見えるが、その通り、富士の湧水に抱かれた流れが多く、平行状の形態で水流を集め鮎沢川となり、酒匂川となる。河内川は酒匂川の支流だが、釣り人には酒匂川本流として知られている。酒匂川の本流筋は鮎沢川になる。広大な富士の水域があまりに広すぎで黄瀬川との境川に立った渓流マンも少ないだろう。一跨ぎの細流だが、渓魚たちは増水すると黄瀬川から鮎沢川に移動して生息域を確保し生き抜いてきた。富士の湧水は年間を通して安定している。ので標高500Mを超える御殿場市は楽々渓魚が越冬できる。冬の気温も高い。御殿場市内は水量も今一で工事の濁りもある為、須川本流戻り入渓してみる。なかなかの水量だ。以前大アマゴを掛けた淵の上には住宅地になっているが、ポイントはある。重いオモリにいきなりガツンと来たのは、尺上のニジマスだ。太っている。こんなとこでニジマスか。次の堰堤崩れの淵では漸くヤマメ。主点の無いアマゴか?須川は以前からイワナは居ないが、源流部にはイワナが放された?かもしれない。周辺にはイワナが入った沢があり、たまに下流にも落ちている。須川は市街地を流れるが、比較的水質が良い、勿論湧水が影響している。観光地の富士箱根伊豆を近くに控え、観光客が絶えない地域だ。富士の湧水に育まれた渓魚たちが生き残れる環境は残してほしい。あとはアタリも無く、二匹のみ。引き上げ鮎沢川、小山地区に移動する。駿河小山町(するがおやま)は御殿場市の隣り、山北町とは相模駿河国境になる。小山は富士スピードウェイがあり、グラチャンが開かれる町として有名だ。あのテストコースの周りも須川水系支流の流域だ。小山〜山北は御殿場沿線で行ける渓も多い。湯船川、野沢川、遊女の滝を秘めた小山大沢川、相模に入り畑沢(湯沢)や河内川支流や皆瀬川などが、主な釣り場だ。列車で渓流釣りに行く人には比較的便利な地域だ。近い入渓は駅から10分。駅から一時間も歩けば大体の釣り場に入れる。ハイキング&釣りだと思えばよい。案外車で飛ばした釣りより発見できる事は多い。さて小山町に着いた。本流は下流で工事しているが、ルアーマンが居るくらいで餌釣り師は見えない。早朝なら狙いたいポイントもあるが、今日は支流に向かう。野沢川に入渓する。


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