日本渓流JP翠渓会日本渓流会JP翠渓会【関東南部支部】PRODUCED&EDITOR 【嵐翠・翠月】

翠渓会関東圏本部・関東南部支部支部釣行【第六陣】1

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翠渓会関東圏本部・関東南部支部支部釣行【第六陣】1


『早春の木曾谷詣』

「豪雨の宿場街道・木曽川水系」

あまりの悪天候に木曽谷に入るのにも躊躇した。やっと止んでもまた豪雨。川は見るまでもなく真茶になって奔流している。奈良井宿で停滞。奈良井は最も宿場町の雰囲気が残る町並みが続く。街角から和服の女性が出てきそうな佇まいだ。雨の宿場もたまによい。今夜の宿は木曽福島に取った。奈良井宿から鳥居峠(国道はトンネル)を越え、木曾中仙道を歩いた旅人が忍ばれる。今より遥かに遠い道程をひたすら徒歩のみで進む。一日九里程が限界か?時速4キロ×36キロ、九時間の徒歩。木曾谷を貫く国道19号は名古屋まで最短だ。伊那谷は広く開発されているが、町中は渓は荒れている河川が多い。ただ、南アルプスと中央アルプスに囲まれている為、渓流王国には違いない。数、質とも信州で一番の渓流釣り場を秘めている。木曾谷は小さいが南北西に長く、王滝川水系の長大な水系がある。また中央アルプスに食い込んだ渓流は沢登りでも一級とされる谿が多い。雨が小降りになったので、奈良井宿を出て、福島に向かう。途中の河川はどこも増水中で、竿は出せそうにない。今回予定した味噌川水系は中止した。漁協の放流もあるがヤマトイワナの存在は大きい。途中、道の駅日義や蕎麦処に立ち寄り、時間を潰した。木曽駒高原もダメだ。下流南木曽まで駈け下り、与川、蘭川、伊奈川、滑川など見るがとても入渓できる様子はない。フライマンも呆然と渓を眺めているだけだった。
まだ早いが、宿を取った木曽福島の街に向かう。木曾福島は源氏再興の旗揚げをした、木曾義仲で有名な町だ。寝覚の床や巴御前の巴淵など、伝説も多い歴史散策にはもってこいの町並みが続く。旅籠ぽぃ旅館、ホテルが立ち並ぶ町の中心に入る頃、雨は止んでいた。


■翠渓会・関東渓流事典
■翠渓会・信州渓流事典



関東圏本部代行出陣
関東管領・翠月




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