日本渓流JP翠渓会日本渓流会JP翠渓会【関東南部支部】PRODUCED&EDITOR 【嵐翠・翠月】

翠渓会関東圏本部・関東南部支部支部釣行【第六十八陣】1

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『丹沢の渓流』

「丹沢物語の渓流、最終期の東丹沢、西丹沢、表丹沢へ」


丹沢の渓流は各地域に別れる。東丹沢、西丹沢、表丹沢、裏丹沢だ。表は南丹沢、裏は北丹沢と最近命名している釣り人、山岳家も多いがどれも当て字の様な地名で正式なものではなくその範囲も曖昧に表現されがちだ。一般には、丹沢山塊というが何だか聞き慣れない。まずは東丹沢の渓流釣り場の概略を説明しよう。東丹沢は早戸川水系、串川水系〜南部秦野市弘法山、権現山より東側、金目川水系大根川までをその地域として扱っている。金目川は表丹沢側、大山の南部を水源とする渓流で、大山ケーブルカーのある大山登山口に沿う大山川も金目川(花水川)水系鈴川の源流になる。花水川は下流部の名称で、小田原厚木道路の先に金目集落があり、江戸時代の地誌にも金目川と載っている。支流の渋田川は清流だが、渓流魚は元来生息していない。源流も住宅地などの急速な発展で護岸、河川改修が進み渓流の面影はない。北の日向川は渓流で、相模川支流玉川の支流域になり、玉川本流大沢川と共に東丹沢南部の主力渓流釣り場となっている。放流もあり、解禁時からイワナも釣れるようになった。対象はヤマメ、イワナ、ニジマスが中心。その北には中津川水系の小鮎川が有り、東丹沢の古典渓流である谷太郎川(湯出川、谷太郎谷)の存在は大きい。小鮎川水系も穴場が多い。萩野川もヤマメはいるが少ない。東丹沢の中心宮が瀬はダムに沈み、巨大な宮ケ瀬湖となった。中津川水系の規模は昔と変わらず首都圏などからの釣り人が絶えない。中津川は愛川町から渓流魚が生息し、マス釣り場もあるので、ヤマメ、ニジマス、イワナが対象。解禁時はかなり下流でもヤマメが釣れた。中津川は宮が瀬ダムより下流の馬渡橋を中心とした渓谷があり、鮎釣りも盛んである。宮が瀬湖ができ釣り場が半減したのは川弟川くらいで他は中津川上流や早戸川など健在だ。また相模川支流串川も昔からヤマメ、マスがいる。中津川上流は、中津川、本谷川、塩水川、布川、藤熊川、盥小屋沢、唐沢川など名渓が連なる。早戸川も宮が瀬金沢、水沢川など往年の名渓が健在で早戸川本谷は更に人気があり、魚も多い。東丹沢は管理釣り場やマス釣り場が多く全体的に見ても放流ではあるが渓魚が定着、現在の釣り場形態を維持している。周辺には温泉地や大山など手軽なハイキングコースもあり、日帰りでも十分楽しめる釣り場が多い。

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