奥多摩の渓流【再回想】9
奥多摩の渓流【再回想】9
奥多摩は源流部の丹波川水系、ダム下〜奥多摩川水系と秋川水系、南部の浅川水系などに大別される。秋川水系はかなり支流もあり、漁協の管理がしっかりしている。毎年、渓流釣り解禁日から釣り人ラッシュだが、秋川は首都圏からも近く現在も楽しめる好釣り場だ。北秋川は本宿から神戸川までは道路工事があっていつも濁っていた。釣り場は本流より、支流に目が行った。奥多摩有料道路近くの月夜見山に水源を持つ、北秋川の源流、月夜見沢、白岩沢、惣岳沢、神戸川などだ。このうち通ったのは水ノ戸沢と月夜見沢だ。水ノ戸沢は渓相、水量とも安定していて、キャンプ場近くの出合いは三面護岸でつまらないが、奥は自然が残る渓流だ。『水ノ戸』の名は水戸、江戸、井戸とかと同じように水に絡む名だ。水を意味する『井』とかと同意だ。良型のヤマメも釣れた。ある年の5月、翠雪どのと月夜見沢に入った。朝早かったがどうか?車はない。誰も入ってないようだ。早速歩きだす。沢と言っても流程が長く奥も深いので、早だちが原則だが、もう遅刻だ!暫く行くといい淵だ。水量もあり、渓相もいい。何しろ月夜見沢は名前が良い、と会う釣り人は皆いう。まだこ一時間も歩いてない。翠雪どのは急かす。暫くヤマメを釣りながら行く。渓相が綺麗だと気分もよいな。しかし、前方50Mくらい先の光景に目を疑った。
翠月
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